自分に合った賃貸併用住宅を見つけよう!| > 賃貸併用住宅のお役立ちコラム > 老後を一人で生活する女性が事前に準備しておきた老後資金はいくら?
いずれ誰もが迎えることになる老後の生活について、実際にリタイア後に年金暮らしになった時、収入はいくらになるのか、今の生活を維持できるのかなど不安はいろいろです。
特にシングルで一人暮らしの女性にとっては、現在の生活と同じレベルを継続するために、生活資金として取り崩すことができる貯蓄の存在が大きくなるでしょう。
年金暮らしで想定されるパターンには、年金給付額の範囲で生活するのか、それとも事前に老後資金を貯めておき備えるのか、年金給付額を補う収入を確保するのかという3つが挙げられます。
平成29年の総務省統計局が実施した家計調査報告によると、約60歳単身世帯の消費支出は1世帯あたり1か月平均約16万円です。
厚生労働省の平成29年簡易生命表の概況から見ると、60歳女性の平均余命は28.97年なので、89歳までの生活費は総額約5,500万円と確認できます。
□ゆとりある老後を送りたいなら
仮に家を購入していて住宅ローンの支払いが老後も続く方や、老後もオシャレを楽しんだり旅行をしてゆとりある暮らしをしたい方は、5万円を上乗せして月21万円を生活費として考え、60歳以降には約7,300万円必要と理解しておきましょう。
しかし、全額を老後資金として別途準備が必要なわけではありません。65歳から受給できる年金や退職金などを差し引いて準備する資金を考えることが必要です。
高齢単身無職世帯の家計収支では、社会保障給付をメインとして実収入は114,027円となっています。そのうち、非消費支出は12,544円なので可処分所得 101,483円となり、不足分は40,715円です。
60歳から89歳まで不足する総額は1,392万円となり、ゆとりある老後を送るならさらに5万円プラスした9万円が毎月不足するので89歳まで3,132万円の不足が生じます。
この金額のうち、受け取る予定の退職金や、民間の生命保険会社で加入している個人年金や解約返戻金のある生命保険、預貯金などを差し引いて不足額を算出しましょう。
老後の生活資金を作る大きな味方になるのは金利と時間です。金利がある程度見込める金融商品で長期運用を行えば、福利により利息が利息を生んで資産を膨らませることができます。
また、収益物件をローン利用によって購入し、リタイアのタイミングまでに得た家賃収入でローンを完済できれば、老後は家賃収入をそのまま老後の生活資金に充てることができます。このように老後の不労収入を目指した不動産投資にも注目が集まっていますので、老後の生活資金の運用方法の1つとして検討してみるとよいでしょう。