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レオパレスの界壁問題とは?防音・防火設備に不備が見つかった?

1973年に不動産仲介会社として、さらに1985年から都市型アパート「レオパレス21」が本格的に展開されるようになりました。

短期間でも家具付きの部屋に住むことができる賃貸物件として、利便性が良いことから人気も高く集まっていました。2018年現在でも約57万戸管理されているほど、全国にレオパレス21の物件は多くあります。

そのレオパレス21が建てたアパートのうち、1996~2009年までの38棟の物件は建築基準法違反の疑いがある欠陥が見つかったと発表しています。防音・防火に大変重要な界壁が存在しないというこの問題について確認しておきましょう。

界壁の存在しない物件が確認されている

今回問題が確認されたレオパレスの物件のうち、兵庫県や埼玉県など12都府県の物件には延焼や音漏れを防ぐ界壁が天井裏に存在しておらず、施工が不十分だったということが確認されています。

これらの不良物件は2019年10月までに補修工事を完了させることを目指すという話ではあるようですが注意が必要です。

界壁は防火・防音のためにすべてのアパートに絶対に必要なものといえます。備えられていない場合には、建築基準法第30条、および建築基準法施行令第114条第1項に違反することになります。

建物の引き渡しの時には確認されない?

建築確認申請の時には界壁があるのか図面で確認され、中間検査や完了検査でも確認されるはずです。しかし中間検査の時点では、界壁を作る前段階のため実際に確認することはできません。

完了検査時点では完成した状態ではありますが、天井があるため目視による確認は結局できません。ただし施工時に界壁の写真を撮影してもらっておけば、写真で確認できます。

現在では消防検査において界壁の写真を確認されるようになっていますが、以前まではアパート施工時の界壁について、写真確認を行わない民間審査機関もあったようです。そのため、今回のようなレオパレスにおいての問題が生じた可能性が考えられます。

建築中のアパートなら目視で確認が可能?

もし建築中のアパートなら、界壁を作成する時に確認させてほしいと施工会社にお願いしてみれば確認させてくれるかもしれません。既に建物が完成している場合は、一旦天井を外さなければならなくなりますので、撮影した界壁の写真を見せてもらうようにしたほうがよいでしょう。

入居者に対する影響は大!

レオパレスは1996年~2009年に施工したすべてのアパートについて、界壁の調査を行うことを発表しています。しかし、入居者もいる中ですべてのアパートの天井を一部壊し、天井裏を確認する作業を行うことはけっして簡単なことではなく、入居者への影響も大きくなるでしょう。くれぐれも、界壁のない物件などを購入しないように注意してください。